君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
中野 神弥が人ごみにまぎれて見えなくなって。


拗ねていた私の耳に届いた声。





「久しぶりだなぁ、元気にしてたかよ?」




よく…知っている声…




『山崎…つ、付き合ってくれないか。』


『ホント、花菜は意地っ張りなのな。』


『すげー可愛いと思うよ、お前のそういうとこ。』


『……お前の体、マジ最悪。』


『本気でお前なんか好きになる訳ねーだろ。』




忘れたくても忘れられない人。


私の人生の最大の汚点…




「拓、海…?」
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