君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「【俺がシスコンかどうかはどうでもいい。……大学近くのコンビニでバイトしてんだよ。で、今日はまだ時間があるから来てみただけだ。】」


「花菜に会いにか。」


「【違ぇって!】」



またしても神弥と崇大は睨み合う。



「《お前ら本当に懲りねぇな。早く帰ろうぜ?もう講義ねぇんだし。》」



言いながら、八神 架琉は歩き始める。


と、綾香と神弥も付いていく。


私も3人に付いていこうと足を踏み出す――…



「【待てよ、花「ちょっと待ちなさいよ、アンタ!」



崇大の声と共に聞こえてきた声。


恐らくは私の腕をつかんでいるのも、その声の主。



「貴女、かーくんと付き合っているんでしょ?!」


「え?えぇ、そうよ。」


「なら、私と勝負しなさい!負けたらかーくんと別れて!」



え…えぇーっ?!
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