君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
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――「神弥!!」


「そんなに慌ててどうした?花菜。」



ソファーの背もたれに頭を乗せ、ソファーの後ろにいる私を見る。



「八神 架琉が倒れたって!」


「…あぁ?!架琉が?!」


「うん。何か綾香が傍に居たらしいんだけど、電話がかかってきてから様子がおかしくて、電話を切ったあとに倒れたらしいわ。」


「電話…?」


「遠藤って人と話してたみたいって。」


「遠藤…」



遠藤という名前に神弥は押し黙る。



「神弥……?」



八神 架琉が倒れるなんて、よっぽどだし。


神弥がこんな表情をするなんて…


いったい、"遠藤"って……

何者なの…?
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