君は無垢なフリをして───本当は野獣。
「あ…」
初めて私を"花菜さん"と呼んだ八神 架琉の声は震えてて。
そんな八神 架琉の言葉に、前に八神 架琉が言っていたことを思い出した。
「でも神弥がそれは無いって…」
「《神弥は…知らない。教えてないんだ。俺が知ってるのは…俺の知り合いに遠藤の知り合いがいたから。》」
神弥は知らないって…
「《神弥に嫌われたくなかった。俺が遠藤を追い詰めたも同じだから。言ったら…神弥は俺を軽蔑すると思ったんだ。》」
言いながら頭を抱える八神 架琉は、本当に神弥が大好きなんだ。
「《遠藤が入院してる間に、両親が喧嘩して離婚して。母親に引き取られて樋口になったって聞いた。
けど、その母親に虐待紛いの扱いを受けて…また自殺を図って…昏睡状態に陥ってたって…》」
ミカドちゃん……