秘密で出産したら、溺れるほどの愛を注がれている。
ピピピッピピピッピピピッ
「ん…。ふぁ~」
朝5時。
1日の始まりを告げる目覚まし時計の無機質な音。
隣で気持ちよさそうに寝ている息子の怜也を起こさないように布団から出て、布団を畳む。
「ん~。よしっ。」
軽く手で両頬を叩いて気合いを入れる。
パジャマからラフな部屋着に着替える。
初めに洗濯を回し、すぐに部屋を軽く掃除する。朝は毎日時間との戦いだ。
洗濯が終わると、掃除を辞め、せっせと洗濯物を干し、ベランダに出す。
テレビをつけると、政治や芸能界のニュースが飛び交っているが、ゆっくり見ている時間などない。
アナウンサーの声を聴きながら、朝ごはんの準備をする。
ご飯を炊いて、昨日の夜のお味噌汁に火をかける。
おかずになりそうなものを冷蔵庫から取り出し、軽く調理していく。
「ママ、おあよ」
声がする方を見てみれば、眠い目を擦りながらトボトボ歩いて私の足に抱き付く息子。
息子の寝起きは彼に似ていて時折、胸が苦しくなる。
「怜也、おはよう。お着替えしといで。」
頭を一撫でしてから送り出し、ローテーブルにご飯を並べていく。
「怜也、お着替え終わった?」
「わった!!」
少しまだ舌ったらずの息子に軽く微笑み、椅子に座らせる。
「はい、両手を合わせて、いただきます!」
「いたーきます!」
一生懸命食べる息子を見ながら自分のこと食事も進めていく。
今年で3歳になる息子だが、今のところイヤイヤ期もなく、好き嫌いもせずに過ごしてくれている。
このあとは準備を終わらせて息子を保育園まで送っていかなければならない。
幸い、今日は早起きをしてくれていたので、まだまだ時間があり、少しぐずってもなんとかなりそうだ。
「ごちそうさまでした。怜也はまだゆっくり食べてて良いからね。」
一足先にご飯を食べ終え、仕事のものをバッグにつめる。
仕事は保育園の近くで弁当屋さんを営んでいるご夫婦のところで雇ってもらっている。
この街は子育てに力を入れており、なんとか生計を立てることができている。
「ごちそーさまでした!」
そう言って手を合わせる息子。
そのままお皿を流しの方まで置きにきたので、ありがとうと伝えて受け取る。
「保育園バッグ、玄関に出しておくんだよ。」
「はーい」
そうして、保育園バッグを玄関に出した息子が向かった先は洗面所。
自ら歯磨きをし、最後に仕上げをしてもらう。
これが息子の毎日のルーティンになりつつある。
ただ、あまり手のかからない息子だが、一つだけ手のかかることがある。
それがなんとも可愛くていつまでもそのままでいてほしい。
それは、保育園での別れ際。
「では、今日もよろしくお願いします。じゃあ、まま行ってくるね」
「・・・やだ。」
そう。この子は私に似ておうち大好きで内向的な性格だった。
「今日もママはお仕事頑張るから、怜也も保育園がんばれそう?」
「今日はどんなことが起きるかな?きっと楽しいことあるかな?」
柔らかい声を意識しながら話しかけていく。
すると少しずついく気が起きてくるのか、私の目を見るようになる。
「帰ったら何があったか教えてね。」
「・・・わかった。いってらっしゃい。」
よし、今日もなんとか保育園に登園できた。
「いってきます」
そういって息子とバイバイをする。
保育園を出るときに少し体育室にいる息子を探す。
内向的な性格ではあるが、父親譲りなのか、人を惹きつける素質を持つ息子。
お友達がいないわけではないので、いざ登園してしまえば、案外楽しそうに過ごしていると先生方も言っていた。
後数年もすれば、きっと、彼の面影が強く出てきそうで苦しくなる。
未練たらしくつけているネックレスに触れる。
戻れないとわかっているからこそ、さらに苦しくなる。
「ん…。ふぁ~」
朝5時。
1日の始まりを告げる目覚まし時計の無機質な音。
隣で気持ちよさそうに寝ている息子の怜也を起こさないように布団から出て、布団を畳む。
「ん~。よしっ。」
軽く手で両頬を叩いて気合いを入れる。
パジャマからラフな部屋着に着替える。
初めに洗濯を回し、すぐに部屋を軽く掃除する。朝は毎日時間との戦いだ。
洗濯が終わると、掃除を辞め、せっせと洗濯物を干し、ベランダに出す。
テレビをつけると、政治や芸能界のニュースが飛び交っているが、ゆっくり見ている時間などない。
アナウンサーの声を聴きながら、朝ごはんの準備をする。
ご飯を炊いて、昨日の夜のお味噌汁に火をかける。
おかずになりそうなものを冷蔵庫から取り出し、軽く調理していく。
「ママ、おあよ」
声がする方を見てみれば、眠い目を擦りながらトボトボ歩いて私の足に抱き付く息子。
息子の寝起きは彼に似ていて時折、胸が苦しくなる。
「怜也、おはよう。お着替えしといで。」
頭を一撫でしてから送り出し、ローテーブルにご飯を並べていく。
「怜也、お着替え終わった?」
「わった!!」
少しまだ舌ったらずの息子に軽く微笑み、椅子に座らせる。
「はい、両手を合わせて、いただきます!」
「いたーきます!」
一生懸命食べる息子を見ながら自分のこと食事も進めていく。
今年で3歳になる息子だが、今のところイヤイヤ期もなく、好き嫌いもせずに過ごしてくれている。
このあとは準備を終わらせて息子を保育園まで送っていかなければならない。
幸い、今日は早起きをしてくれていたので、まだまだ時間があり、少しぐずってもなんとかなりそうだ。
「ごちそうさまでした。怜也はまだゆっくり食べてて良いからね。」
一足先にご飯を食べ終え、仕事のものをバッグにつめる。
仕事は保育園の近くで弁当屋さんを営んでいるご夫婦のところで雇ってもらっている。
この街は子育てに力を入れており、なんとか生計を立てることができている。
「ごちそーさまでした!」
そう言って手を合わせる息子。
そのままお皿を流しの方まで置きにきたので、ありがとうと伝えて受け取る。
「保育園バッグ、玄関に出しておくんだよ。」
「はーい」
そうして、保育園バッグを玄関に出した息子が向かった先は洗面所。
自ら歯磨きをし、最後に仕上げをしてもらう。
これが息子の毎日のルーティンになりつつある。
ただ、あまり手のかからない息子だが、一つだけ手のかかることがある。
それがなんとも可愛くていつまでもそのままでいてほしい。
それは、保育園での別れ際。
「では、今日もよろしくお願いします。じゃあ、まま行ってくるね」
「・・・やだ。」
そう。この子は私に似ておうち大好きで内向的な性格だった。
「今日もママはお仕事頑張るから、怜也も保育園がんばれそう?」
「今日はどんなことが起きるかな?きっと楽しいことあるかな?」
柔らかい声を意識しながら話しかけていく。
すると少しずついく気が起きてくるのか、私の目を見るようになる。
「帰ったら何があったか教えてね。」
「・・・わかった。いってらっしゃい。」
よし、今日もなんとか保育園に登園できた。
「いってきます」
そういって息子とバイバイをする。
保育園を出るときに少し体育室にいる息子を探す。
内向的な性格ではあるが、父親譲りなのか、人を惹きつける素質を持つ息子。
お友達がいないわけではないので、いざ登園してしまえば、案外楽しそうに過ごしていると先生方も言っていた。
後数年もすれば、きっと、彼の面影が強く出てきそうで苦しくなる。
未練たらしくつけているネックレスに触れる。
戻れないとわかっているからこそ、さらに苦しくなる。
