生きていこう。それがいいんだ。
「・・・・歳は?」
「19。」
「まだ未成年か・・。
すっげー大人っぽいね。」
「15の時から社会に出たからじゃない?」
「高校は行ってないの?」
「・・・・・・・・・。」
「・・・ごめん聞くのは野暮だね。
下の名前で呼んでもいい?」
「ダメ。私、自分の名前嫌いだから。」
「じゃあ“マイハニー”って呼ぶわ。」
「・・前言撤回するから名前で呼んで。」
「あれ?ひょっとして照れた?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「わっ!ちょっと帰らないでよ!」
エコバッグを持ってベンチを立ち上がると、タケルが慌てて制止しようとする。
「それでなに?さっきの“人殺しの手伝い”っていうのはホントなの?」
「ずっとシズカみたいな子を探してた。」
「・・・・・・・?」
「・・あ、可愛らしい女の子だとターゲットは油断するからね。
でもこんなお願い聞いてくれる子なんて、なかなか居ないからね~。」