生きていこう。それがいいんだ。


「静岡県警セイズ署刑事課には、
【死者と話が出来る】刑事がいる。」


「!!?」


「しかも、厄介な事にその力を持ってる刑事が2人もいて、

更に厄介な事に、仲間全員がその2人が聞いた“死者の声”を信用して捜査を進めてる。」


「・・・・・私の事おちょくってる?」


「・・・・・・。」


「“テレ朝のドラマっぽい”以前に、
あり得るわけ無いでしょ?

なにそれ。“死者が視える人間”なんてこの世にいるわけないでしょ?」


「まぁ普通はそういうリアクションだよな。俺も初めて聞いた時はそう思った。」


「もしかして・・そんな嘘話に怯んで、
実行に移せなかったの?」


「死者と化した馬鹿息子が、

その刑事達に“自分を殺した犯人の風貌・特徴”を喋ったらかなりマズい。

死者と化した被害者の証言が・・

絶対に繋がるはずの無かった“黒田シズカ”という被疑者へ繋げる可能性がある。

そのリスクをどう潰すか、
ずっと考・・・」



「バッカじゃないの!!!?」


「え!?お・・おい!帰るなよ!!」


「・・・!!!」




< 29 / 192 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop