たばこに隠された想い Ⅰ




「はぁ...っ...はぁ」


「蝶羽?蝶羽...落ち着け!」



ヒュ、ヒュウ...と短い呼吸音が部屋に響く

過呼吸なんて久しぶりで、自分を落ち着かせる方法が分からない


苦しい、怖い


息が出来ない




嵐は近くにあった袋を私の口元に当てる


酸素を沢山吸い込み、何度も深呼吸を繰り返す


五分ほどして、何とか落ち着いてくる








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