それが恋だと知っていた【完】
てっきり佐良が決めてくれると期待していたのに。
なーんだ、と思いながら肩を落としていると、女の店員さんが少し後ろに下がって私の全身をまじまじと見る。
「お客様、とても色白で長い足をしてらっしゃいますよね。こちらのワンピースとか似合うかと思うのですがいかがですか?」
店員さんが数ある服の中から持ってきたのは
少しくすんだクリーム色の花柄でちょっと透け感のあるワンピース 。