転生悪役幼女は最恐パパの愛娘になりました
「……何言ってるんだお前? 頭大丈夫か?」

喜ぶどころかレヴは怪訝な表情を浮かべている。それを見てサマラは頭を抱えた。

正直なところ、サマラにもレヴを救う正しい手段はよくわからない。わかっているのは、リリザが愛する男性を救いたいと強く願えば、奇跡の光が発動してそれが叶うということだけだ。

「えーっとね、あの……リリザはレヴのことが好きなんだって。だからレヴもその気持ちに応えてあげてくれないかな……?」

どう言っていいものか悩みながら、サマラはモゴモゴと説明する。
するとレヴは「こんなとこまでくだらない冗談言いに来たのかよ」と、眉間に深く皴を寄せた。

「違うわ、真面目な話なの! ……リリザはいい子よ。明るくて可愛くて誰からも好かれてる。ちょっとドジなところもあるけど、そのぶん前向きだし。リリザならきっとレヴを助けられる。だからリリザの想いに応えてあげて。ふたりの愛が結ばれればきっと奇跡は起きるから、お願い」

サマラは必死に説得した。レヴにリリザを勧めるたび胸は痛んだが、耐えるしかない。

「レヴ。リリザね、実はずっと前からレヴのことが好きだったの。でも勇気がなくてなかなか言えなくて……。でもね、レヴがピンチだって聞いてリリザ勇気出すことにしたの。……レヴ、リリザが必ず助けてあげる。だからお願い、リリザの気持ち受けとめて……?」

リリザも鉄格子越しにいじらしく訴える。
目を潤ませ頬を染めて告白する姿はサマラから見ても可愛らしく、世の男性のほとんどがこの魅力に抗えないのではと思えた。
しかし。

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