偽婚約者の恋心~恋人のフリが本気で溺愛されています~
お店に入ってから、3時間ほど経過していた。

最初はストーカーの話だったが、そこから、仕事の話や、ベリーヒルズの話など、どんどん話が変わっていき、二人で盛り上がってしまい、かなり飲み過ぎてしまった。

私は、飲み過ぎたが、愚痴を聞いてもらえて、かなり心は軽くなっていた。

楽しい時間はあっという間に過ぎた。

私は席を立つと、ふらついてしまった。亜紀は、お酒に強いので全くいつも通り変わらない。さっと私と腕を組み、

「あんまり飲めないのに、飲み過ぎたらダメでしょ!」

亜紀は口では怒りながらも、ちゃんと面倒を見てくれる。

「勧めたのは亜紀でしょー。」

フラフラながらも反論する私。

私は亜紀にがっちりとホールドされたまま店を後にする。

亜紀は、タクシーを拾い、酔い潰れた私をちゃんと家まで送り届けてくれた。


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