黒翼の淡恋
「何処にいても煩いな。お前は」

ドキン


聞き覚えのある声がソファから聞こえてきた。

金に輝く髪の毛がソファからはみ出している。

急いで向かうと、紅茶を飲みながらくつろぐシリウスがいた。


「もう少し、静かにできないのか」


「あ・・ごめん・・なさい」


すぐに謝り後ずさった。

近くでは極細の目で彼女をにらむフォルトの姿もあった。


「こちらへ」


と促され、シリウスの前に跪かせられた。

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