黒翼の淡恋
「あ、あの!!!」


ティファは勇気を振り絞り、3人の前へ出た。


「おまえ・・」


「きゃああっ!魔女!!」


「シリウス様守ってくださいませ!!!」


女性はシリウスの腕に抱きついた。

シリウスは突然のティファ登場に驚き目を見開いた。


「あの・・ごめんなさい!!!」


「・・え?」

「なに?」


ティファは深々と女性2人に頭を下げた。


「私、骨折してしまって・・成り行きでちょっとだけベッドをお借りしているだけなんです」


「・・・」


「今日から、使いません。他で寝ますから・・シリウス皇子を困らせないでください」


「ティファ・・」


名前を口にしたシリウスを見て、ふわふわドレスの女性がティファの近くまで寄ってきた。


「じゃあさっさと城から出ていってくださる?シリウス様を困らせているのはあなたでしょ?」


「え・・」


ぎゅっ


「いひゃいっ」


シリウスに見えない様に近くまで寄り、ティファの頬を思いっきり捻ってきた。


「ていうか、魔女のくせになんで私たちに対等でしゃべっているの?無礼よ。早く死んでよ」


喉の下の方から出したドスの聞いた声で脅してきた。


ぎゅうう


_痛いいいいいいいっ(泣)



ティファは痛みに必死に耐えた。

ぱっと手を離され、がくんと膝をついた。

女性は苛立ちとうっぷんを晴らそうとしているらしい。


「目ざわりだから消えて。その髪色を見るだけで吐き気を催すわ」


「と、とにかく・・私は・・シリウス皇子の部屋から出ていきますので・・」


涙目で訴えた時、もう一人の女性はわざと見せつけるようにシリウスを抱きしめた。

嘲笑っている。


「早く消えて。その醜い顔、見たくないわ」


ティファはうつ向いたまま、シリウスを見る事をしなかった。

どんな顔をしているんだろう。

想像もしたくなかった。

突然現れて、迷惑しているハズだから。
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