双子の異世界・奇跡の花束
「レシオン様、そこは王族しか入っていけない場所です」


「わかってる」


「俺も入っては行けませんし、ましてや一般庶民に見せるなんて」


ガチャ。


レシオンは鍵を外し、ミネルアの肩を抱き寄せる。


「俺が許す。」


「皇帝にバレたらかなりマズイですけど・・・」


「その時は・・・その時だ」



と、昔ミネルアに見せたいたずらそうな顔でレシオンは笑った。



_あぁ、こういう時のレシオンて本当にイイな。素敵だな・・



とミネルアは純粋に思った。



「じゃ、見張っててくれ。シャックス」


「は・・はいぃ」


きっとシャックスの心臓は豆粒くらいに縮こまっているだろう。

バレたら首が飛ぶのを想像して。


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