双子の異世界・奇跡の花束
「賢者様、教えてください!」


「ん?」


「皆を守れる方法を!」


「ミネルア!?」


驚いたのはヴォルスだった。


「私は・・皆が不幸になるのは嫌だ!確かに帰れたら幸せかもしれない・・
でも今起きている事はこの世界の事なんだ!」


「お前それでいいのかよ!?」


「ヴォルス当たり前だよ。皆に不幸が訪れて私だけが幸福になるなんて図想像できない!したくない!」


「姫様・・」



ゼノも団長も目を見開いてミネルアを見た。



「ミィ・・立派になったなあ・・さすが俺の娘だあああ」


そして団長は泣いて喜んでいる。


_私は護られるだけの存在なんてなりたくない!

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