悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。
「っ、もういいでしょ……」
「ん、ありがと」
「じゃあ、早く教室に……」
「海凪」
「なに……っ、んっ、」
一瞬離れた隙をついて。
「あー、やっば……
ほんっとかわいい」
「っ、最後って言ったのに……っ!」
「ごめんね?
好きな子が目の前にいて、そんなかわいい顔してんのに、やっぱ我慢は無理だわ」
クスッと笑った顔がより一層柔らかくなる。
「っ、漣くん……!」
「まじ、なに。
ほんとかわいい。やばい、ほんと好きしか出てこない」
「……頭、おかしくなった?」
ここまで何度も何度も言われたら、恥ずかしいとか、やめてほしいとか、そんなのぜんぶ振り切れちゃって、もう逆に冷静になってくる。
「そうかも。
もう海凪の前じゃ、すきとかわいいしか出てこないもんな。俺、いつか海凪に殺されそう」
「なに、言って……」
「海凪が可愛すぎてどうにかなりそうって話」
「……」
「先、教室行ってて」
「わ、分かった……」
「教室行くまでにナンパされたら絶対叫ぶんだよ。だだでさえ一緒にいられなくて心配だから」
「さ、されないよ……!」
「ん、また放課後」
ふっと笑いながら頭をポンポンされて、慌てて屋上を出た。
もう、朝からなにやってるんだろう、わたし……!
両手を頬にあてれば、やけどしそうなくらい熱くて。
いくら人がいないからって、校内でこんなこと。
抱きしめられて、キスされて。
昨日からどんなスイーツよりも甘ったるい漣くん。
殺されそうなのは、わたしの方だよ……。