和菓子が繋ぐラグジュアリー。

 濡れて頭から水滴に垂れている華京院様を見て
心臓が飛び出しそうになるぐらいドキッとした。
 バスローブも少しはだけていてセクシーだし。

 すると華京院様は、私を見るなり強引に腕を引くと
部屋の中に押し込んできた。
 悲鳴をあげるとそのままギュッと抱き締めてきた。
えっ……えぇっ!?

 シャワー後なので身体が火照っていて熱い。
しかし華京院様は、ギュッと抱き締めたまま離そうとしない。

「あの……華京院様……」

「良かった……来てくれないと思った」

「えっ……?んっ……」

すると社長は、私の口を塞いできた。
 強引にキスをされる。びっくりして離そうとするが
華京院様は、ドアに挟むようにするとさらに深いキスをしてくる。

逃れようとしても逃れられない。
 むしろ息をすることさえも許されないぐらいに
舌を絡ませてきて必死に応えることしか出来ない。
 バスローブを掴み夢中でキスをしていると華京院様は、
私の帯をほどき始めた。

 手慣れているのかと思うぐらいに帯が器用にほどけて
着物が淫らになっていく。
 唇を離すと流れるように首筋にキスをして
胸を撫でてきた。ピクッと身体が反応してしまう。

着物だからブラしてないし
 ダメ……ここで抱かれてしまう。

「ま、待って下さい……ここ……玄関です……」

「構うものか……」

 いや、ダメですってば!!
必死に抵抗しようとすると反転させられ抵抗できなくなされる。
 そしてまた口を塞がられ進めてきた。

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