私は、この人の妻?
12話

···新たな出会い


更に······

一年が過ぎ
亜希寿は、二歳になった。

美穂先生のご両親からは、
相変わらず、大切に大事に
してもらっている。


······それに·········


「亜希寿!!」
「パパっ!!」
亜希寿を抱き上げて高い高いをする


亜希寿にパパと呼ばれている人は····

  藤堂 雪哉
 (とうどう ゆきや)さん  36歳

雪哉さんと出会って一年半。


実は、雪哉さんは、
ネット開設したときの
一番最初のお客様。

私の作品を気に入ってくれて
こよなく愛してくれている方。

東京から福井まで
6時間以上かかるのに
一週間の内何度も
私の家に来て
私がぬいぐるみを作成する仮定を
目をキラキラ輝かせて
見ている。

はじめは、警戒していたが
亜希寿が雪哉さんに
懐いてしまった。

雪哉さんは、おもちゃの会社を
経営している社長さんで
おもちゃが好き
子供が大好きな方で
そんな彼を亜希寿が見抜いたのか
雪哉さんが来ると離れない。

2ヶ月、3ヶ月を過ぎると
さすがに私も心配になり
福井に来るのは、
一週間に一回
その日は、福井に泊まる事を約束させた。

それからは、一週間に一度
必ず来てホテルや旅館に宿泊して
東京に戻る。

週末にも来れる時はやって来る。

そんなに毎回来て作成を見ていても
変わらないと言うが
段々とぬいぐるみが
出来上がるのが
面白いらしい。

それに私の作るぬいぐるみ達は、
可愛いし、優しさがあり癒しで
一体、一体の表情が違い
同じものはないと言う。

決して、販売したいわけではなく。

大量生産なんかしたら
一体、一体の味が無くなると言う
雪哉さん。


雪哉さんがここに来るように
なって一年を過ぎた時
亜希寿が高熱をだした。

私は車を持っていなくて
美穂先生のご両親も
用事があり不在だった

その時福井にいた
雪哉さんに連絡すると
直ぐに来てくれて
総合病院につれて行ってくれた。

亜希寿は、はしかで熱が出ているらしく
先生の説明をきいて
安心して倒れそうになる
私を抱きとめてくれたのも
雪哉さんだった。

雪哉さんは、診察が終わると
亜希寿と私を家へと
送り届けてくれて
亜希寿を部屋に運んでくれた。

亜希寿は、熱も高い中
目を開け雪哉さんがいるのを確認すると
ホヤッと笑っていた。

雪哉さんは、朝まで亜希寿を看病して
東京へと帰って行った。

熱が下がると亜希寿には
発疹が沢山でて雪哉さんにも
写真をとって送った程だ。

雪哉さんは······
身長→189cm
スラッと高い身長
手足も長く、顔も美形
おもちゃと子供をこよなく愛する人



毎週きて、会社大丈夫なのかと
心配になるが
だって、見ていたいからと言う。

亜希寿が回復した時に
雪哉さんから告白をされた。

恋愛にも結婚にも
臆病になっていた私は、
中々、告白を受けることが出来なかった。

だが、はしかをしてから
雪哉さんが福井に来て
東京に帰ると泣く
亜希寿を見ていてこの人は、
信じても大丈夫だと
思うようになって行った。
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