私は、この人の妻?

···新たな生活


朝、雪哉さんを送りだす。
亜希寿は、まだ夢の中
起きたら騒ぐだろうと
心配になるが。
雪哉さんの仕事もあるから
仕方ない。

雪哉さんは、
「穂乃華を早く俺だけの者に
したいけど。
う~うっ、我慢、我慢。
穂乃華、行ってくるね。
何かあったら、なくても
連絡して。
式場は、俺の方から
連絡するね。」
と、言うから
穂乃華は、雪哉の唇にキスをして
「行ってらっしゃい。」
と、言うと
雪哉は、顔が綻びながら
キスのお返しをして
会社へと向かった。

穂乃華は、その場に崩れて行く
もぅ、朝からあんなキスをして
と、思いながら顔はニヤケていた。

まだ、雪哉とは身体の関係はない。

ここと、思うと亜希寿が泣いて
雪哉の元にくるから。
クィーンサイズのベッドに
三人で寝る事に。

雪哉さんが、亜希寿を大事に
思ってくれてるのが良くわかる
と、考えていると
雪哉さんから···LINE····
『朝から濃厚なキスありがとう。』と。
だから·····
『どういたしまして。』
と、返した······うふふっ·····


私は······
海斗さんから騙されていた事がわかり
うちひしがれる日々を送っていたが
お腹の子を誰が守るのかと
自分を戒めた。

もう、誰も信じない

この子と二人で生きて行くと
心に誓った。

そして、信じられるのは
美穂先生や美穂先生のご両親と
自分の家族だけと。

そんな固く誓った私の心に
目をキラキラさせて
ワクワクしながら
ぬいぐるみの完成を待つ
ワンコみたいな雪哉さんが、
私の中に入り込んできた。

凄い綺麗な顔をしているのに
全くそんなことを感じてなくて
素直で優しくて、だけど芯のある
雪哉さんに私は心を開いていった。

今度は仮でも嘘でもなく
雪哉さんの心が·····気持ちが······
私の中へと入ってきた。

大好きで、一緒にいると安心できる。
そして、私の全てを理解できる人だ。
心から、愛していると考えていると
「パッパ~、えっ···えーん。」
と、寝室から
やっぱり
「亜希寿、おはよう。」
と、顔をだすと
「マッマっ、おはよう。」
と、泣きながらでも挨拶をする。
「パパは、お仕事だよ。
昨日、パパとお約束したよね。」
「あきと、パパいってらっしゃい
言ってない。」
と、泣くから。
「ちょっと、待ってね。」
と、言って雪哉さんにLINEする
『電話、かけれたらお願いします。』
と、すると直ぐに電話がなり
「穂乃華、何かあった?」
と、スピーカーにすると
「パパ?」
「亜希寿、起きたの?おはよう。」
「パパ、おはよう。
あきと、パパにいってらっしゃい
いってない。」
「そうだね。
亜希寿、行ってくるね。」
「うん、いってらっしゃい。」
「ママの言うこときいてね。」
「うん、おりこうしてたら
早くかえる?」
「うん、約束。」
と、言って電話を切る。

亜希寿に朝ごはんを食べさせて
さっきのお礼をLINEで
雪哉さんにして
片付け、掃除、洗濯をしてから
ぬいぐるみの製作をする。

お昼を食べて
亜希寿と買い物に行く。

亜希寿は、見るものが
新鮮でワクワクしているようだ。

おやつを食べてからは散歩に行った。
近くに公園があって
亜希寿は、喜んでいた。

夕方、雪哉さんが帰ってくると
亜希寿は、熱烈な歓迎をして
雪哉さんも喜んでいた。
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