私は、この人の妻?

翌朝、亜希寿は、いっぱい眠ったからか
早く起きてきた。
雪哉さんは、なぜか爽やか

私は·····と···言うと·····
身体中が筋肉痛?
頑張って朝食を作り
三人で食べる。

今日は、亜希寿も雪哉さんを見送る。

だが、元気がない
亜希寿に雪哉さんは、
「行ってくるよ。
亜希寿が元気な顔で見送って
くれるとパパ嬉しいんだけど。」
と、抱き上げると
「うん、パパいってらっしゃい。
よい子にしてるからね。」
と、涙をためながら
必死に言う亜希寿が
可愛くてたまらずに
亜希寿の頬にチュッとする雪哉さん。

自分のほっぺに手を当てて
びっくりする亜希寿が
可笑しくて二人で笑ったら
亜希寿も笑いだして
お陰でニコニコしながら
お見送りができた。

雪哉さんは、
亜希寿を抱いていない手で
私を抱き締めて
「行ってくる。
今日は、ゆっくりしな。」
と、耳元でこっそり言うから
もぉ~と思いながら
頷いて
「行ってらっしゃい。」
と、言った。

それからは、
掃除や洗濯をして
作業をして、
出来たぬいぐるみを
ラッピングして発送した。

お昼は、お弁当を作り
亜希寿と公園で食べた。
亜希寿は、もうすぐ三歳になる
幼稚園かな~
と、思いながら
亜希寿と話した。

雪哉さんやお母様に訊いてみようと
思いながら。

午後になって
雪哉さんから式場が
決まったとLINEがあった。

場所は、軽井沢で
教会もきちんとあるみたいだ。
海斗さんの時は、やっていないから
きちんとやってみたいが
子供がいても大丈夫かな
とか考えていた。

明日は、土曜日で
衣装合わせに行くらしい。
日曜日は、両家の顔合わせ
昼からは、
佳寿ちゃんのお墓参りに行く。

雪哉さんが帰ると
今日、お弁当持って公園行ったよ
と、亜希寿が話していた
「いいなぁ、パパも行きたかったな。」
と、言うと亜希寿は、
「パパも一緒に行きたいって」
と、私に伝えてきたから
「どうする?入れてあげる?」
と、私が言うと
「うん、入れてあげる。」
と、亜希寿。
「亜希寿は、優しいね。」
と、雪哉さんは言いながら
亜希寿の頭を撫でると
亜希寿も嬉しそうだ。

それからは、三人で夕飯を食べた。
「あのさ、ずっと言うの
忘れていたんだけど。」
と、雪哉さんに言われて
ん?と雪哉さんを見ると
「穂乃華って、料理上手だよね。
どれもこれも、美味しいし
俺の味なんだ。」
と、急に真面目に言うから
「うふふっ、ありがとう。
真面目に言うから、なにかと
思っちゃった。」
「だって、美味しいよな。亜希寿。」
と、言うと
「うん、ママのご飯好き」
と、亜希寿も言うから
嬉しくなって笑ってしまった。

こんな些細な事も
きちんと口に出して言ってくれる
雪哉さんが本当に好きだな
と、思ったのは内緒にしとこう。
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