私は、この人の妻?

はっと、後を向くと
すごいイケメンの男性が立っていて
恥ずかしくて赤面していると
「こら、海斗。
穂乃華ちゃんに失礼よ。
ごめんなさいね、穂乃華ちゃん。
これが、孫の海斗よ。」
と、言われて
クマを抱いたまま
「落合 穂乃華です。
すみません。騒がしくて。」
と、頭を下げると
「佐山 海斗です。
クマ、気にいりましたか?」
「あっ、はい。
スッゴく可愛くて。
佳寿ちゃんが作ったものだから
特別にかな。
私も作ってみたいなぁと。
あっ、すみません。
また、ベラベラと煩かったですね。」
と、言うと、またまた海斗さんに笑われて
「クスッ、大丈夫ですよ。
でも、おばあ様が佳寿ちゃんですか?」

「えっ····
なんて答えようかと思っていたら

「いいの。私がそう呼んでほしいと
お願いしたの。」
と、佳寿ちゃんが言ってくれて
海斗さんは、びっくりした顔をしたが
直ぐに
「ずいぶん、穂乃華さんを
気に入られているのですね。」
と、少し呆れたように言うと
「そうよ。
私の大切な親友のお孫さんであるのと
穂乃華ちゃんは、とても素直で
可愛い方ですから
あなたとは、大違いです。
いつまで、そんな所に
つったっているのですか?
みっともない。
時間も守れないとは、佐山の恥です。」
と、佳寿ちゃんは海斗さんを叱ったが
海斗さんは、悪びれる様子もなく

「はいはい。すみません。」
と、言った。

「穂乃華ちゃん、ごめんなさいね。
こんな失礼な孫で。」
と、申し訳なさそうに言う佳寿ちゃんに
「いいえ。私は佳寿ちゃんと
お会い出来たことが嬉しかったです。
それに沢山のぬいぐるみ達に
会えました。
ありがとうございます。」
と、言うと
「まぁ、嬉しい。」
と、佳寿ちゃんに言われて
「私にお暇なときで構いません
ぬいぐるみ作りを教えて頂けませんか?
あっ、図々しい事をお願いしています。」
と、言うと
「いいえ、教えますよ。
穂乃華ちゃんは、特別に。」
「やった~!
あっ、すみません。」
と、恥ずかしくなると
「うふふっ」「クスクスっ」
二人に笑われてしまった。

それから、三人で私の持ってきた
お菓子を食べながらお茶をした。

海斗さんは、お菓子は食べなかったが。

私は、佳寿ちゃんとぬいぐるみの話や
おばあ様の話をした。

少しして私は、
「それでは、佳寿ちゃん
私は失礼致します。
ご連絡頂きましたら
お伺いします。
ですが、本当にお暇なときで
構いません。
それと、今日の失礼は
おばあ様には、ご内密で。」
と、言うと佳寿ちゃんが
「えっ、今日は海斗と·····
と、言われるのを
失礼だが被せて
「佳寿ちゃんとおばあ様の
お手を煩わせて申し訳ありません。

ですが、明らかに私に興味もなく
わざと時間にも遅れて来られる
そのような方に興味はありません。

結婚に興味がないのか
心に思われている方が
いらっしゃるのだと思います。

それもはっきり言えないような方を
私が好きになるとは思えません。

私の勤める保育園の子供達の方が
素直で可愛いですよ。

今日は、ありがとうございました。
海斗さんもお疲れ様で
ございました。」
と、頭を下げて立ち上がると
佳寿ちゃんが、大笑いをして
「本当に。
情けない孫でごめんなさい。
海斗、保育園児以下だわ。
もう、帰りなさい。」
と、言うのを見届けて
穂乃華は、玄関へ向かい
門から外にでた。

海斗は、
こんな女は始めてだと
思っていた。

俺に対して文句をいい
まして、保育園児な方が良い···など

門からでていく女に
「おい!」
と、声をかけるが
ずんずん歩いて行く女に
肩を掴み「おい!」
と、言うと
「私は、« おい »ではありません。
名は名乗ったはずです。

名前を覚えるのさえも
興味のない女に
なにかご用ですか?
私は、ございませんので
失礼いたします。」
と、手を払いのけ
前に進んで行く

海斗は、払われた手を
しばらくみていたが
ふっと、笑いがでた。
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