10年前の君とビターな恋を

日常

目覚ましの音が勢い良く鳴り響き、目を覚ます。
「また...あの人の夢...」
最近特に夢に出てくることが多くなった。疲れてるのだろうか?

いつも通りの朝。午前6時に起きて、支度をして8時には仕事場へ向かう。仕事が終わり家に帰り、眠りにつき朝になる。
そんなつまらない日常。
仕事が忙しくて、恋愛なんてしてる暇なんてまるでない。きっとこんな日常に嫌気がさしていたのかもしれない。

そんなことを考えながらテーブルに目をやると、ある物が目に止まった。
『同窓会のご案内』
そうか...。もうそんな時期か。
仕事が忙しくて、忘れていた。
成人式に1度会っているとはいえ、あの頃はまだ半数以上が大学生だったし、大学生特有のノリなんてものもあって、今思えば今とは全然違う雰囲気に、どこか懐かしさを感じた。
「...みんな、どうしてるんたろう?」
大学院に行ってる者以外は、みんな働いている。あれから5年経っているのだから、結婚をして子育てに奮闘している人も、いるかもしれない。あの人だって、どうしているのだろう。そんなことを考えていたら、いつの間にか出席に丸をしていた。
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