One s death -the last sword-
「この世界に、俺の求めてるものはないから」
「…クラバス」
思わず、サラに目を向ける。
サラの顔は、髪の毛に隠れて見えなかった。
「辛かったの?」
他人に干渉される事が、1番嫌いだ。
胸の中を、熱い何かがよぎった。
「サラ、辛くなんてなかった」
「嘘」
サラの瞳が、俺だけをとらえる。
睨んだような瞳。
「世界にはたくさんの綺麗なものがあるのに、たったの9歳で全てを決めつけるなんておかしいわ」
「…それが、俺にとっての全てだったんだ」
苛立つ語尾に、サラは気付いているのだろうか?
もうこれ以上、干渉するな。
「だったら、クラバスは成長していないの?」
「もう、少し黙ってくれ!!」
繋がれた手だけが、熱をもっていた。
言葉にならない声が、口からもれる。

許さない。
関わる事を。
干渉する事を。

「クラバス、今いる世界が全てじゃないわ」
「……もういいよ!!」
「私…クラバスの事好きだから、多分この城にいる人も、クラバスの事好きだから…。だから……」
ぎゅっと、力がこもる。
サラの目は、今度こそ揺るがなかった。

「1人じゃ……ないから」


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