再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
『愛莉さんに悲しい顔させてしまって…すみません。でも、落ち込んでても仕方ないですよね。人生なんて何が起こるかわからないですから。僕は…愛莉さんのこと諦めません。菅原先生に勝てるなんて全く思わないけど、それでも、僕がこの世にいる限り、勝手に可能性が0ではないと信じて…また、仕事頑張ります。真面目に頑張ってたら、きっと…いつかいい事あるような気がしますから』


賢人君…


やっと…


笑ってくれた。


やっぱり素敵だな、その穏やかな笑顔。


『せっかく私なんかに想いを伝えてくれたのに…ごめんなさい』


『いやだな、謝ったらダメですよ。可能性を信じてる僕としては、謝って欲しくないです。今日は思いを伝えられて、本当に良かったです。たとえ、迷惑だと思われても、僕は…あなたを想い続けます』


その想いは私の心をほんのりと温かくしてくれた。


こんな私に…ありがとう、賢人君。
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