再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
『彼女は…まだいない。でも、好きな人がいるから』


ハッキリ言ったら、途端に小川先生の顔色が変わった。


『…あ、え?瑞先生の好きな人って…誰なの?』


誰って…


そう聞かれて、少し驚いたけど、隠しても仕方ないと思った。


『俺の幼なじみ』


『幼なじみ…って、あの花屋の?』


小川先生は、大きく目を見開いて驚いた顔をした。


『ああ』


『嘘でしょ…あの人って…ただの花屋なのよ。あなたみたいな優秀な人が、あんな人を好きになるなんて。そんなのおかしいわ』


かなり激しい口調だ。


『それ、どういう意味?あんな人って、小川先生は彼女のこと何も知らないだろ?』


『そ、そうだけど…瑞先生には、もっとふさわしい人がいる。先生を支えられるのは、絶対にあの人じゃないわ。私…私なら、瑞先生のこと、ちゃんとサポートする自信がある。お願い…私のことちゃんと見て欲しい。私は、ずっとあなたのことが好きだったのよ』
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