再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
『そんなことより、今日は鮭のホイル焼きと茶碗蒸しだろ。俺の大好物。早く食べたい』


『そうだね。もうすぐ出来るから』


うん、気にしないよ、小川先生のことは…


大丈夫、瑞を信じてればいいんだ。


男性のことを信じるのって、今まではすごく難しかったけど、でも、瑞のことは…


これから先も、ずっと信じていたいって思うし、ちゃんと信じられる。


その時、背中に瑞の体温を感じた。


『あっ…』


『いろいろあり過ぎたな…2人でさ、鎌倉に行こう。久しぶりにゆっくりしたい』


『本当に?嬉しい…鎌倉、行きたいね。久しぶりに家族にも会いたい』


『ああ、そうだな。楽しみだ』


瑞の腕に抱かれてると、深い愛情に包まれてる気がして「こんなに幸せでいいのかな…」って、思った。


今まで本当に自分に自信が持てなくて、いつも1歩引いて何かを見ていた。


でも、もうそんな日々とはさよならしたい。


瑞と一緒にいられるキラキラした毎日を、ちゃんと真っ直ぐに見て、笑ったり泣いたり、感動したり…


恋人としての時間を噛み締めながら、2人で前に進んでいきたい。


今、私…


生きてる喜びをいっぱいいっぱい感じてる。


全部、瑞のおかげだよ…ありがとう。
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