再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
店に入ると、店長がいた。


一回り年上の、とにかく仕事が出来る女性。


しっかりしてて頼りになるから、仕事の相談はよくしている。


でも、恋愛の相談までは…


恥ずかしくてなかなか出来ずにいた。


誰かに聞いてもらえたら、きっとスッキリするんだろうけど…


お客様の対応や、花の手入れ、雑用、掃除などもこなしながら、午前中の仕事は一段落した。


『積み込み終わりました』


賢人君が、病院に飾る花を車に全て積んでくれた。


『ありがとう、じゃあ、行こうか』


『はい!』


私は、賢人君と一緒に小川総合病院に向かった。


運転は、私。


花屋からは車でならあっという間の距離だ。


病院に着くと、まだ患者さんが少しだけ残っていた。


まず、受付の人に声をかけ、花瓶の花を全て取り除いた。


『綺麗に咲いてくれて、ありがとうね』
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