再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
『…あ、この前はごめんな』


『え?何が?』


『あ…いや、小川先生。彼女の言い方はあまり穏やかじゃないから…』


『…あ…ううん、全然大丈夫。瑞は、私のことかばってくれたし。でも、私、本当に賢くないから。超秀才の瑞の幼なじみが花屋なんて、小川先生、びっくりしたんじゃないかな』


少しの沈黙。


『花屋は立派な仕事だ。医者も花屋も、必要な人からすれば、どちらも同じくらい大事な仕事だ。この世界に医師が必要なように、花があるから救われる人も大勢いる。うちの患者さんだってそうだ。お前が飾った花を見て、みんな癒されてる。もちろん、この俺も』


すごく嬉しい。


でも…


瑞は、人の命を預かってる。


病気を治すために、必死で頑張ってるんだもん。


それは、ものすごく尊いことだよ。


そんな素晴らしい仕事をしてる瑞に、優しい言葉を掛けてもらえて、本当に有り難かった。
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