離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
梓は不思議な女だ。
俺の乾いたココロに癒しの水を与えてくれる。
でも、彼女の両親は事故死。家族で唯一生き残った彼女。普段の梓を見ているとそんな不憫さは全く感じなかった。

「副社長…」

「何だ?」

「社長と何かあったんですか?」

「ん、あ・・・あの女がお前に会いたいと言っているそうだ…」

「社長夫人が?」

「そうだ・・・」

俺は顔を顰めて答える。

「別に会わなくていいぞ…俺はあの女の存在を家族として認めていないから」

「でも・・・結婚すれば…会う機会はありますし…それに…私の姑さんになる方ですよ…」

「・・・放っておけばいい…」

「思った以上に二人の間の溝は深いんですね…」

「溝なんて一生埋まらないさ…」

「副社長…」

彼女の顔を見ると困惑したような表情を浮かべていた。

「君が悩む必要ない…」

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