離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
「どうぞ」

「サンキュー」
グラスに冷たい水を注ぎ、彼に持って行った。

私はラグに置かれたボストンバックのチャックを開け、中に入っている洗濯物を取り出す。

「今日は休むけど…明日からまた仕事だぞ。梓」

「はい」

「だから、二人で甘い時間を過ごせるのは今日しかない…」

「…甘い時間と言われても…私には沢山するコトありますし」

主婦は色々と忙しい。

「飯はケータリングでいい。掃除はルンバ、洗濯物は洗濯機に任せろっ」

「うっ…」

グラスの水を一気に飲み干した雅樹さん。

ソファから立ち上がり、私に抱きつき、そのままラグに押し倒して来た。

「俺がどれだけ我慢したと思ってる…何度…君を襲いたいと思ったコトか…」

彼は自分の体重を私に乗せて来た。
ボブよりも重いし、くっつき方が性急過ぎる。

「重いです…私が潰れちゃいます…」

「だって…逃げたら困るから…」

「逃げませんよ…つーか…逃げられません…」

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