予想を超えた政略結婚


「荷物置いたらすぐに出ますから」


「はぁ。。。
ゆっくり休む時間もないのか」


「専務が予定を詰め込むからでしょ
余裕持ってここに
2泊にすれば良かったものを
1泊にして明日もう宮古島に行くように
予定を組むから」


「2泊にしたら時間の無駄じゃない?
することないし」


「だから!そこで寝て
身体を休めるんですよ」


「それもそうだったな
まぁ 荷物置いてくるわ
おい!お前結局どうするんだ?」
と私に問いかけると
丸山さんは私を見て
「え?専務?この子?
空港での子じゃないですか?
また何か?」と問題が起きているのかと
心配そうに聞いた。


「泊まる宿がないらしい」


「は?どう言うことです?」


ホテルを間違えたと言う経緯を
丸山さんに説明する専務。


「あはは
人に迷惑かけるから
そんなことになるんですよ」


丸山さんの言葉が突き刺さる。


「そうですね
よくよく肝に免じてます」


「困ってるようだから
部屋を使って良いよって
言ったところだよ」


「専務!!!
馬鹿なこと言わないでください
婚約者がこの状況聞いたらどう思いますか?
逆の立場でもどうです?
相手が理由はどうあれ
男と一夜を共にしたと
聞いたら嫌でしょ?」


この人近々結婚するんだ
あ。。。思えば私も。


きっとこの人はその相手と
愛し合ってて結婚するんだろうな
私とは大違い。


「丸山さん?
俺はただの親切だけで
この人が困ってるから
困ってる人を見ると
見て見ぬ振りできない性格だから」


「親切?困ってる?
あれだけ迷惑かけられて
あれだけ文句言ってたのに?
専務のその見て見ぬ振りできない性格は
わかりますけど•••
私が昔人間なんでしょうかね?
つい世間体を考えてしまうのは」


2人の言い合いが少し落ち着いた所に
「本当ありがとうございました
お気持ちだけ頂きます
それでは」と口を挟みホテルを後にした。







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