予想を超えた政略結婚


「間借りさせてあげてもいいけど?」
ふと出た言葉
別に下心があったわけじゃない。


心底傷ついて落ち込んでるこの子を
哀れに思ったのかもしれない。


「ありがたいとは思いますけど
一緒の部屋というのは•••
そのぉ〜•••あの〜•••
なんて言いますか•••」


帰ってきた言葉がこれだった。


「え?まさか?
こっちが襲うとか思ってるわけ?
あはは ウケる!
君みたいな相手に無駄な動力や体力を
使わないから安心しろ」


嫌な言葉で返してしまう。


すると鬼の形相でオレに
突っかかろうとした時
丸山さんが手続きを終えてきた。


すぐに丸山さんは空港での女と
分かったようでまた問題が
発生したのかと心配した。


泊まるところが無いから
間借りさせようかと思ってるんだけど
と状況を説明すると
丸山さんから説教を喰らったのだ。


「婚約者が知ったらどうするんですか!」


婚約者•••ね•••。


別にオレが何したって
何も言われる筋合いない。


偽装結婚なんだから。。。


2人が言い合っていると
「すみません」と言いながら
ホテルを後にしてしまった。


どこへ行ったんだろうか?
ちゃんとホテル取れたのか?


何で気になるんだろう。。。


朝空港の出発ロビーで
3度目の再会。


ここで寝たのか?
隣に座っても起きない爆睡中だった。


「こんな所で寝たんですかね?」


「たぶんな ちょっと行ってくるわ」


「どこへですか?」


「売店 こいつの朝飯」


「専務!!どこまで親切なんですか
変な専務!
いつもならこの状況は
『オレに迷惑かけた罰だよ』
って言いませんか?」


「そこまでオレも性悪じゃないと
思うけど?」


「そうですかぁ?
少し大人になりましたかね?」


丸山さんには小さい頃から知ってるから
いつも子供扱いされる。


「もうそこそこ歳を取ったからねハハ」


すぐに売店で飲み物と食べ物を購入して
横にそっと置いた。


ーーー寝過ごすことに1票ーーー


嫌味を書いて入れておくと
きっとオレからか?と
気づいてくれるだろう
そう思った。


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