予想を超えた政略結婚
父の手がけた
宮古島のショッピングセンターが
オープンする。
オープン記念にいろんなイベントを
開催するのも父の会社。
結婚を前提に父から
イベント会社を引き継ぐことになった。
まだ肩書は専務だが
後々は自分のものになる。
オープン前日は沖縄で
父から受け継ぎますとの報告と
何か仕事があったらお願いしますと言う
仕事依頼をするために
父の友人の会社を訪れる予定と
夜には関連の会社の人たちと会合があった。
ギリギリのスケジュールで
分刻みに動いていたのに
飛行機降りるなりいきなり変な女に
因縁つけられ足止めを喰らった。
それが女には興味がない
女は欲しい時に満たしてくれる道具だと
思っていたこのオレの心を
180度変えることになるとは
その時には1ミリも思っていなかった。
オレのことを犯人扱いしたが
こっちの身の潔白が証明された途端
ガクッと肩を落とし弱々しくなった。
怒りが込み上げて居ていたが
それ以上怒る気にもならず
「今後気をつけろよ」と言っただけなのに
「迷惑をおかけしたのに
今後気をつけろよなんて
エールを頂いてありがとうございます」
なんて大袈裟に頭を下げる姿に
少し可哀想な気持ちになった。
空港で別れ
「あれからあいつどうなったんだろ」
と丸山さんに言うと
「わかりませんね
ただ証拠もないのに犯人扱いするような人
滅多に無いですね
『どうなろうが知ったこっちゃない』
っていつも専務なら言うのに
どうしたんですか?」
と逆に質問され答えに困った。
自分でもわからない
だけどあの子がどうなったのか?が
気になっただけ。
今日泊まるホテルに着くと
ロビーでさっきの子を見つけた。
また会った•••。
だが手違いで宿がないと
必死に宿探しをしている。
どこまで不幸な最悪な子なんだろ。