予想を超えた政略結婚


間抜けの殻となった静かな部屋に
鳴り響いた電話の音。


「専務!!!大変です!!!」


丸山さんからの電話だった。


「また何か問題発生か?」


「大問題ですよ」


「何?」


「何?じゃないですよ
小園さんのことです」


調べてくれと頼んだから
調べてくれたんだ。


「あーーね」


「あーーねって!
人に調べさせておいて!」


「ごめんごめん
怒んないで!」


「小園さんは専務の婚約者ですよ
専務から依頼を受けて小園玲華について
調べる手掛かりがなくて
ふと思い出したのが小園という名前
どこかで聞いたな?と思って
自分の記憶が確かなら
専務の相手も小園だった気がして
社長に電話をしたんですよ
私もびっくりしましたよ」


「オレも爺さんに昨夜聞いたんだ」


「知ってたなら連絡くださいよー
ネットで検索しても何も出てこないし」


「来るわけないだろ
一般人なんだから」


「そうですけど
必死だったもんで
それで?小園さんと今一緒ですか?」


「いや
逃げられた」


「え?逃げられた?
何か失礼なことでも?」


「するわけないだろ!
逃げられたって
どうせ会うから気にしてない」


「伝えてないんですか?
結婚のこと」


「サプライズに取っておこうと思って」


「本当に逃げられたら
どうするんですか」


「逃げられたら?
探し出す」


「はぁ。。。
その余裕はなんですかね!
でもしっかり捕ませてくださいよ
専務が恋するとか
100年に一度の事だから ハハッ」


「クビにするぞ」


「ど•う•ぞお好きにしてください
それより飛行機の時間に
遅れないでくださいねー」


ムカつく!!
せっかく良い気分なのに。。。


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