ビビディ バビディ ブー! 幸せになーれ!〜この愛があなたに届きますように~
「ちょっと!!

待って、待って、待ってぇぇぇっ!!」

無断でベッドに登った私が警戒心なさすぎだけど、寝ぼけた大知さんは力を緩めることなく、トランクス一枚の素肌の足が私の足に絡み付く。

「待っ…んっんんっ…」

いつのまにか組敷かれて押し付けられた唇から、するりと熱い舌が入りこんだ。

今はこんなことしている場合じゃない!


それに……。


だめっ!
こんなこと…絶対にダメ!


力一杯胸を叩くと虚ろな目をした大知さんが、ばっと大きく目を見開き飛び起きた。


「朋葉っ!?」


逃げるようにベッドから転がりおりると、大知さんの大人なキスに体の力が入らない私は、床に座りこみ顔を背けたまま

「こんな時間にごめんなさい。
病院から電話があっておじいちゃんが救急車で運ばれて…」


「えっ!?
どこの病院!支度しろ朋葉、すぐ病院に行くぞ!」


ベッドから飛び起き部屋の照明をつけ目の前に現れた大知さんの姿に


「きゃあぁっ」

と悲鳴を上げ、私は部屋から飛び出し自分の部屋に駆け込んだ。


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