365日のアルバム
九月の撮影は地味な場所が多い。
学校の正門、駅の大階段、君の家の前。この一年で、何度も撮ったところばかりだ。
“そろそろ終わりね”
そうかな?
もう一冊、アルバムを作るのも悪くないかもよ。
九月十二日、これが最後の日。
花火大会で登った山を、今回は昼間から目指す。
山と言っても丘程度の高さしかなく、山頂には小さな公園が設けられていた。
一応は舗装された道を、十五分も歩けば展望の良い公園に着くはずだった。
しかし、この日は生憎の雨が邪魔をする。
運悪く、台風が直撃してしまったからだ。
カメラをタオルで包んで守りながら、強風の中を歩み進む。
傘を差すのはとうに諦め、杖の代わりにして体を支えるのに使った。
フラフラするのは、風のせいばかりではなかろう。
ロクに食事も取らない日が多かったからか、微熱が引かないのには常に悩まされていた。
最後までやり遂げる、その意地で足を動かして、やっとの思いで公園へと辿り着く。
展望台には屋根があるので、横殴りの雨が鬱陶しいとは言え、道中よりはマシだ。
学校の正門、駅の大階段、君の家の前。この一年で、何度も撮ったところばかりだ。
“そろそろ終わりね”
そうかな?
もう一冊、アルバムを作るのも悪くないかもよ。
九月十二日、これが最後の日。
花火大会で登った山を、今回は昼間から目指す。
山と言っても丘程度の高さしかなく、山頂には小さな公園が設けられていた。
一応は舗装された道を、十五分も歩けば展望の良い公園に着くはずだった。
しかし、この日は生憎の雨が邪魔をする。
運悪く、台風が直撃してしまったからだ。
カメラをタオルで包んで守りながら、強風の中を歩み進む。
傘を差すのはとうに諦め、杖の代わりにして体を支えるのに使った。
フラフラするのは、風のせいばかりではなかろう。
ロクに食事も取らない日が多かったからか、微熱が引かないのには常に悩まされていた。
最後までやり遂げる、その意地で足を動かして、やっとの思いで公園へと辿り着く。
展望台には屋根があるので、横殴りの雨が鬱陶しいとは言え、道中よりはマシだ。