365日のアルバム
台風は正午から接近し、三時くらいには山の真上を通過する。
それが撮影にはベストのタイミングだろう。
待ち時間を潰すために、シャツの下、ベルトに差して持ってきた日記帳を開く。
十二日の君は、どんなだっただろうか。
幾度も読み返したから、実のところすっかり覚えてしまったけどね。
君が亡くなって一年半。
おかしいだろ。
大切な思い出を辿った一年だった。
いきなり過ぎるだろ。
一際激しく吹き込んだ風が、ページをバサバサと捲ったかと思うと、日記帳を展望台の外へと吹き飛ばす。
やめろよっ!
慌てて追い掛けたボクは日記帳こそ取り戻したものの、勢い余って頭から転んだ。
ぬかるんだ地面に叩き付けられて、服は汚い茶色に染まる。
髪から滴る泥水も拭わず、カメラと日記帳を胸に抱えて、屋根の下へと急いで戻った。
転びながらもカメラは庇ったので、壊れていないはず。擦りむいた肘からは、血が垂れているけども。
それよりも日記帳だ。
シャツ同様、泥にまみれた日記帳のページを、泣きそうな思いで開く。
それが撮影にはベストのタイミングだろう。
待ち時間を潰すために、シャツの下、ベルトに差して持ってきた日記帳を開く。
十二日の君は、どんなだっただろうか。
幾度も読み返したから、実のところすっかり覚えてしまったけどね。
君が亡くなって一年半。
おかしいだろ。
大切な思い出を辿った一年だった。
いきなり過ぎるだろ。
一際激しく吹き込んだ風が、ページをバサバサと捲ったかと思うと、日記帳を展望台の外へと吹き飛ばす。
やめろよっ!
慌てて追い掛けたボクは日記帳こそ取り戻したものの、勢い余って頭から転んだ。
ぬかるんだ地面に叩き付けられて、服は汚い茶色に染まる。
髪から滴る泥水も拭わず、カメラと日記帳を胸に抱えて、屋根の下へと急いで戻った。
転びながらもカメラは庇ったので、壊れていないはず。擦りむいた肘からは、血が垂れているけども。
それよりも日記帳だ。
シャツ同様、泥にまみれた日記帳のページを、泣きそうな思いで開く。