儚い天使の笑顔には影があって

「到着しました」


「倉庫とか何年ぶりだ?」


「卒族してからですから、6年じゃないですか?」



6年かぁ。


もうそげんに経つんやなぁ。


何年経ったっちゃ忘れられん。


会いたか…



「よぉー!お前ら」



パーン



「「「おかえりなさい、莉都さん」」」


鼓膜破れがそうなくらい大きな音ば立ててクラッカーが弾けた。


「ただいま」


少し涙ぐんだような顔で笑う姿がばりかっこよかった。
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