君は私の唯一の光
翌日————



朝から………いや、昨日松原さんが帰ってから、ずっと放心状態。



『おはよ。昨日は行けなくて、ごめん。でも、今日は何があっても会いに行く。絶対行くから!待ってろよ!!!』




洸夜くんがさっき送ってくれたメールへの返信もできていない。こんな調子で洸夜くんが来たら、いつも通りに接せられるのかな?




松原さんが言っていたことが、脳内を駆け巡る。





「釣り合わない…………よね。」





自分でも認めてしまうほど、私と洸夜くんには溝がある。それは、自分たちの気持ちで埋められるものじゃない。私の病気と………今までそれぞれが過ごしてきた長い月日が、溝を作っている。





「ダメ……なのかな…。」





弱々しく呟いた言葉に、返事はない。


ただ、自分の中で、刻々と洸夜くんと離れる時が再び近づいてくるのが、わかるだけだった。





静かに病室の扉が開いた。


そこにいたのは、普段なかなか来ない人。





主治医の深谷先生だった。




先生の顔を見て思った。




やっぱり…………私は、洸夜くんと一緒にいられないんだなって事を。
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