子連れシンデレラ(2)~スパダリ社長の独占欲は極上の愛~
まだ、心音すら確認できなかった小さな小さな命だけど、私達家族にとっては大きな存在だった。

失ったモノは大きく、私達家族にも暗い影が落ちる。

「ごちそうさま・・・ママのりょうり美味しかったよ…」

「そう…」

「しょっきかたづけるね」

「ありがとう…」

私達と同じで、赤ちゃんの誕生を楽しみに待って居た玲也。
柊也さんから赤ちゃんは亡くなって、天国に行ったと訊かされ、それからは一切赤ちゃんのコトは言わなくなった。

玲也は元々繊細で空気の読める子供。

玲也は私達に気を遣っていた。
子供に気を遣わせるなんて・・・
悪いママだ。



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