ずっとそばに 2

いじめられるくらいなら


私のことにみんな無関心でいてほしい。


放っておいて…


怖くなっちゃうから、私の話なんてしないでよ。


もうすぐ2時間目が始まるから、

ハンカチで涙を拭いて教室に戻る。



「秋元さん……… 」


「何してたの? 」



教室に入った瞬間、急にクラスの何人かの女子に

囲まれて話しかけられる。


え………?

転校して早々、何かされるの…?


頭が真っ白になって。

自分が嫌なことされることしか考えられない。


震えた手でスカートをぎゅっと掴むしかできない

情けない自分



「あの………、大丈夫 ? 」


「ご、ごめんなさい… 」



急に謝ったからなのか、困ったような顔をする、目の前の彼女達


敵意を向けられているのとは違うような気がしたけど

怖くなって窓側の後ろの自分の席に

逃げるように戻る。



クラスメートたちが不審そうに見つめてくるのがわかる。


私だって、そんなんだから、友達なんてできないことも理解してる。


気持ち悪い人だと思われてしまうことも…





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