最後の一夜が授けた奇跡
私の体調が落ち着いてから律樹と一緒にシャワーを浴びた私たち。
私はただ立っているだけで、律樹が私の髪も体も洗ってくれた。

「大丈夫か?平気か?」

何度もそう声をかけて気遣ってくれる律樹。

まだ、律樹の物は捨てていなかった私。
使っていたシャンプーもシェイバーもなんでも一通りはそろっている。

久しぶりに使われる物たちも喜んでいるように私は感じた。

まさかまた使う日が来るなんて想像もしていなかった・・・。

私の体をふきながら律樹がそっと私のお腹に触れる。
「ここにいるんだな」
そう言ってお腹を撫でる。

なんだかくすぐったい感覚に私は思わず笑ってしまった。
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