最後の一夜が授けた奇跡
話をしながらゆっくりと食事をすると、季里は少しずつ眠そうな顔になる。

妊娠してから季里は眠気が強い。
最近は少しずつお腹も大きくなってきて、胎動で目を覚ますこともあるらしく、夜ちゃんと眠れていないことも手伝って、季里はソファに座るとすぐに寝てしまう。

「片づけようか。」
俺の言葉に季里は立ち上がり食器を下げる。

俺は夕食後の洗い物は必ずするようにしている。

洗い物をする俺の横で季里が残ったおかずやキッチンの片づけをする。

二人でやるほうが効率がいい。
まして俺たちの付き合いの長さも手伝って、阿吽の呼吸で片づけを済ませて入浴する。

この入浴も、付き合っているときは恥ずかしがって季里は絶対に一緒に入浴はしなかった。
無理やり一緒に入っても明かりを消してとか、かわいい抵抗をしていたっけ。
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