最後の一夜が授けた奇跡
私は流れる涙をごまかすようにシャワーで流した。

私の律樹への想いも流れてしまえばいいのに・・・。


そんなことを考えながら、自分の気持ちが折れないように保つことで必死だった。



いつも携帯電話のディスプレイを見ると期待してしまうバカな私。
もう連絡が来るはずないのに。

毎日『おはよう』と『おやすみ』の連絡をしていた私たち。

見るたびに期待して、その度にがっかりするとわかっているのに、やっぱり見てしまう。
バカな私。
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