翠玉の監察医 零度の教室
「これが僕の復讐だ!世間から叩かれて、めちゃくちゃになればいい!!」

男子生徒はそう言い、椅子の上に立つ。その時に窓の外に立派な月が見えることに気付いた。その月の美しさに男子生徒は微笑む。それは憂いを帯びたものだった。

「幸せになりたかったなぁ」

そう言い、男子生徒は椅子から飛び降りる。首にかけられたロープがギシッと音を立てて締まった。

ある者は悲しみ、ある者は自ら命を断つ、そんな夜だった。






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