君中毒-Another Stories-
『明日の朝、7時半に取りに行きます』
坂井さんには、そう打って返信した。
それだけ送ると携帯の電源を落として、制服のポケットに入れる。
……もう限界だぁ…
坂井さんから新しいメールが届くのが怖いよ…
「ゆーいー!お米はー!?」
またまた聞こえてくるお母さんの声。
それを遮るように、毛布を頭から被り直した。
…明日、7時半。
学校行く前に、坂井さんのお家に寄って。
鞄を返してもらってから、ダッシュで学校行こう。
坂井さんには悪いけど、早めに返してもらわなきゃ。
所用時間は、3分…ってとこかな…
3分で帰って来よう。
―…そんなことを考えてるうちに、段々眠くなってきたゆい。
深い深い、まどろみの中。
ゆいは、お米のことも忘れて眠りについていた。
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