お出かけしよ、ね?
☆ おまけ ☆
そういうわけで、墓参りは無事済んだ。
現世へと戻ると無精髭の啓介さんが待ちかねていて、私を見た途端、両手で抱えあげられた。
車中泊をしたと言う彼を、少しきつめに叱る。
ちゃんとホテルに泊まれって言ったのに、もうっ。
「よかった。本当に、よかった」
「大げさねえ」
帰り道の車中は、もっぱら私が向こうの土産話をして過ごした。
ちょっとスピードが速いのは、彼も私と同じ気持ちなんだろう。
早く帰って、いっぱい甘えないと。
私の番だからね、啓介さん。
そういうわけで、墓参りは無事済んだ。
現世へと戻ると無精髭の啓介さんが待ちかねていて、私を見た途端、両手で抱えあげられた。
車中泊をしたと言う彼を、少しきつめに叱る。
ちゃんとホテルに泊まれって言ったのに、もうっ。
「よかった。本当に、よかった」
「大げさねえ」
帰り道の車中は、もっぱら私が向こうの土産話をして過ごした。
ちょっとスピードが速いのは、彼も私と同じ気持ちなんだろう。
早く帰って、いっぱい甘えないと。
私の番だからね、啓介さん。


