小動物な後輩君の愛が深すぎる
挨拶してきたのは、クラスメイトの上川怜也くん。

彼は隼の幼なじみで、体験入学で知り合った。

最初はぎこちなかったけど、同じクラスになってから話す機会が増えて、今では毎日話す仲。



『朝から疲れた顔してるね』

『毎日毎日うるさくて嫌になるの。そこまで騒ぐこと?』

『主席入学だったからじゃない? 代表者のスピーチやってたし。それで才色兼備だって噂になったのかもね』

『たったそれだけで? はぁ、もう本当嫌』



溜め息交じりに返答した。

才色兼備ねぇ……でもなんで私? 美人なら他にいるでしょ。

中学時代は騒がれることなかったのに。



『おはよー』

『『おはよう』』



顔を上げると、隼がホームルーム開始の3分前に登校してきた。

いつもは走って入って来るけど、今日はギリギリ間に合ったようだ。



『ふぁぁぁ~っ、先生来たら起こして』

『はいはい、すぐ来ると思うけどね』



怜也くんの後ろに座った隼は、大きなあくびをしてそのまま机に突っ伏してしまった。
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