小動物な後輩君の愛が深すぎる
◇
「あ~腹減った」
「だね。早く帰ろう」
下校時間になったので樹と一緒に下駄箱へ向かう。
「今日は1日中ニヤニヤしてたね」
「……悪いかよ」
「別に~? 幸せそうだったし? 良かったね、好きな人に会えて」
言い返す言葉が見つからず、ニコニコしている樹をジーッと睨んだ。
樹は俺がいない間にちゃっかり彼女を作って、リア充を満喫している。
相手は中学の同級生で、高校は違うものの、時々放課後デートをしているらしい。
とはいえ、俺と過ごす時間も作ってくれるから、いい男すぎてツッコミどころがない。
今日は感情がうるさい1日だったな。
まぁ、楽しかったからいっか。
「あ、青石先輩だ」
「えっ、どこ」
「あの背の高い人の隣」
背の高い人? 隼くんのことか?
目を凝らして前方を見ると、その隣には隼くんではなく、今朝見た華やかな顔の男の子がいた。
……あれ、なんでだろう。
今朝も仲良さそうに話してたの見たはずなのに。
なんかモヤモヤする。
「……もう少ししてから帰ろうか」
「……うん」
「あ~腹減った」
「だね。早く帰ろう」
下校時間になったので樹と一緒に下駄箱へ向かう。
「今日は1日中ニヤニヤしてたね」
「……悪いかよ」
「別に~? 幸せそうだったし? 良かったね、好きな人に会えて」
言い返す言葉が見つからず、ニコニコしている樹をジーッと睨んだ。
樹は俺がいない間にちゃっかり彼女を作って、リア充を満喫している。
相手は中学の同級生で、高校は違うものの、時々放課後デートをしているらしい。
とはいえ、俺と過ごす時間も作ってくれるから、いい男すぎてツッコミどころがない。
今日は感情がうるさい1日だったな。
まぁ、楽しかったからいっか。
「あ、青石先輩だ」
「えっ、どこ」
「あの背の高い人の隣」
背の高い人? 隼くんのことか?
目を凝らして前方を見ると、その隣には隼くんではなく、今朝見た華やかな顔の男の子がいた。
……あれ、なんでだろう。
今朝も仲良さそうに話してたの見たはずなのに。
なんかモヤモヤする。
「……もう少ししてから帰ろうか」
「……うん」