危険な溺甘同居、始めます!
そう笑うお母さんは本当に楽しそうで。本当に仲良いんだな……と思った。
「一華ちゃん」
「え?」
ふふっと笑っていると、彼方くんのお母さんである麗さんが私に話しかけた。
女の私でも思わずドキッとしてしまう。
「大きくなったのね〜」
「…え?わわっ!」
麗さんがそう呟くと私に近づいてきて、気づけばぎゅっと抱きしめられていた。
え、え……っ!?どういうこと!!!
ふわっと微かに香ったフローラルの香りはすごく落ち着くものだった。
「一華ちゃんと彼方は覚えてないぐらいずーっと昔に、会ったことがあるのよ」
「え…っ」
「私と春ちゃんで会おうって約束してて。一華ちゃんと会うのはその時以来ね」
私、麗さんに会ったことあるの……?
彼方くんとも……?
「だからこそ、一華ちゃんなら彼方と上手くやって行けると思って任せたの」
「……っ」
「そしたら久しぶりに彼方と会って雰囲気が柔らかくなってて。私凄く嬉しい。一華ちゃんの、おかげ」